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中国、欧州、米国の商用オープンソース

今回のもとネタはこちら
『中国、欧洲、美国的商业开源 』

【翻訳文】
”オープンソースソフトウェア”は商業化し運営していくことができ、”商用ソフトウェア”も同様に”オープンソース”にするという選択が可能だ。”オープンソース”の目的は知識の共有を容易にすることで、商業化し運営すると言うことは即ち”知識”として留まっているソフトウェアコードやドキュメントを社会のニーズに適応する製品”ソフトウェア製品”に変えていくことであるので、知識を現実的な生産力に変えていく必要がある。しかし米国, 欧州, 中国における、オープンソースの商業化は明らかに異なっている。

Larry Augustin氏は彼のBlogで《欧州と米国の商用オープンソースソフトウェアの比較》と言う文章を発表した。倪光南アカデミー会員はIT168が主催した2009年中国IT技術動向と製品の革新大会上で、この文章に内容を追加して、《中国, 欧州, 米国の商用オープンソースソフトウェアの比較》と題し、基調講演を行った。

倪光南アカデミー会員はオープンソースソフトウェアと商用ソフトウェアの対立が起きてからというもの、私有のソフトウェアを商用ソフトウェアとみなし、オープンソースソフトウェアは商用ソフトウェアとしてみなされていないが、これは間違っていると考える。あわせて6つの方面から中国, 欧州, 米国の商用化されたオープンソースの区別を述べて、中国とその他の国を比較してオープンソースを支持, 促進していく多くの理由を指摘した。

以下は倪光南アカデミー会員の講演内容の抜粋である :


一、 オープンソースソフトウェア採用の主原因

米国においては、オープンソースソフトウェア採用の主原因はコストである。

欧州では、コストはやはり重要ではあるが、オープンソースソフトウェアの”オープンソース”であると言う特徴が更に重要で、特に、多くのサプライヤーがいるのと(個別のベンダーにロックインされることを回避できる)発展計画の方向性を支持し影響をもてると言うところだ。

中国では、オープンソースソフトウェアの最大の意義は自身で制御可能なことであり、情報セキュリティを保障でき、その次は多くのサプライヤーを持てることとコストが低いなどなどが考慮される点だ。オープンソースソフトウェアの”オープンソース”である特徴は中国では欧州より更に重視される。


二、 商用オープンソースソフトウェア事業の主要な先駆者を創造

米国は商業的利益である。米国では、ベンチャーキャピタルがオープンソースソフトウェア事業の発展を牽引している。米国には既にとても大きく成功している私有ソフトウェア事業があり、米国の目標は次世代のソフトウェア企業を確立することだ。

しかし、欧州の状況はそうではない。そこにある、自然発生的な願望はローカルのソフトウェア企業を確立したいということで、オープンソースソフトウェアはそのような機会を提供できるので、これが彼らがオープンソースソフトウェアを採用する主要な推進力である。欧州連合としてもサポートしている。

中国では、状況は欧州と比較的似ており、中国もローカルのソフトウェア産業を確立していきたいと考えており、これは経済発展の要求なだけでなく、情報セキュリティの要求でもあり、それゆえに、中国は欧州に比べソフトウェア産業の発展に更に力をいれており、これが中国がオープンソースソフトウェアを採用する主要な推進力である。

最近、《国家中長期科学技術発展計画要綱(2006 - 2020年)》に盛り込まれた”核高基”特別プロジェクトは既に実施されており、その中にOS, データベース管理システム, ミドルウェア, オフィススイートなどの内容が含まれた”基盤ソフトウェア製品”があり、それらはオープンソースソフトウェアと非常に密接な関係がある。例えば : 特別プロジェクトでOS の発展に必要なことはLinux互換のオープンソースソフトウェアでLinuxのオープン標準を遵守していることか、または自主開発で且つオープンソースソフトウェアとの組み合わせか、オープンソースソフトウェアの発展から出てきたものに基づいたものであることだ。重要な” 核高基”特別プロジェクトが支持している基盤ソフトウェアもオープンソースソフトウェアと同様に密接な関係がある。したがって、国家が支持する自主的な基盤ソフトウェアもオープンソースソフトウェアをサポートしている ; オープンソースソフトウェアは中国のソフトウェア人材を組み合わせさせすれば、自主制御可能なソフトウェア(あるいはサービス)を作り出せる。


三、デュアルライセンスのビジネスモデル

米国では、デュアルライセンスに基づいたビジネスモデル(あるいはある商用ライセンスの下にコードをオープンにする許可を再度しているか、オープンソースソフトウェアに基づいた上で商用版を販売しているか)は既に非常に一般的である。

ただし欧州では、このようなモデルは受け入れられていない。米国では、CIOたちは一つのベンダーから商用ライセンスでオープンソースソフトウェアを仕入れたいと思っている。

中国では、関連ベンダーもデュアルライセンスのビジネスモデルを採用しているが、ユーザーは一般的に理解不足で、彼らはベンダーからオープンソースソフトウェアを仕入れる際にそれがどんなライセンスかには関心をあまりもっていない。


四、ソフトウェア販売モデル

米国では、主に直販である。商用オープンソースソフトウェアはソフトウェア販売の中間地点をクリアすることが可能でユーザーに直接リーチできるのが良いところだ。

しかし欧州では、欧州の状況はそうではない。ここでは、ユーザーは主に小売業者やシステムインテグレーターを通してソフトウェアを仕入れ、直販モデルは広く受け入れられておらず、これは欧州の小売業者やシステムインテグレーターがオープンソースの方面でつける付加価値が米国のものより高いためだ。

中国では、ユーザーはオープンソースソフトウェア関連ベンダーあるいはシステムインテグレーターからオープンソースソフトウェアを仕入れる(ダウンロードは販売に属さない)。


五、オープンソースのビジネスモデル

米国の企業はサービスのビジネスモデルには消極的なため、人的資本が非常に高い。彼らは製品を提供することに関心があり、たとえば私有の付加価値製品を提供したりあるいはオープンソースソフトウェア版と同時にエンタープライズ版を提供したりといった具合だ。

欧州では、サービスとサポートを注文することは主要なことであるが、米国では、サービスも出るには拡張性がないと考えられるため、製品モデルなのである。

中国では、オープンソースビジネスモデルはサービスが主要であるが、ベンダーがオープンソースソフトウェアをベースに開発した”自主的な著作権”ソフトウェアの販売もあり、製品モデルも採用している。当然、両者が混在したモデルもある。


六、オープンソースソフトウェア製品への期待

米国は、オープンソースソフトウェアライセンスの下で、製品が利用でき(しかし必ずしも製品の全てが利用できるわけではない)、製品のビジネスライセンスは一般的なものが使われ、製品計画は商用ベンダーによって管理されている。

オープンソースソフトウェア企業としては、欧州では明らかに米国より条件が高い。欧州では、もしある会社が主にオープンソースベンダーだった場合、人々はそれが100%オープンソースのライセンスであることを望み、その上、いくつかコミュニティモデルあるいは相互モデルもあり、ユーザーがソフトウェア発展の方向性を主導できるようになっている。

中国では、国家計画の支持の下、多くの企業あるいは組織にオープンソースの発展に基づいた”自主的知的財産権(自主的な著作権)を許可しており、別々の許可証にもとづいて、これら製品はオープンソースあるいは非オープンソースのものとなる。問題はコミュニティへの参加不足で、コミュニティに対するフィードバックが不足している。

中国の政府調達では、《ソフトウェア政府調達実施方法》(討論段階の原稿)に準じて、中国の提供商がリリースしたソースコードはオープンソフトウェアと同様に中国製ソフトウェアと認定される。ただし、この《方法》は正式には交付されていないが、この原則は認識されている。これからわかるのは、中国のソフトウェアとオープンソースソフトウェアはとても多くの状況下で相通じ合えるものである ; 国産ソフトウェアを支持することとオープンソースを支持することは多くの状況下で同じことである。

要約 : 各国の国の状況は同じではないので、商用オープンソースソフトウェアに対する姿勢も同じではなく、中国と欧州は比較的近いが、米国とは大きな差がある。当然、中国には欧州と比較してもオープンソースを支持,促進していく多くの理由がある。


【書評】
往々にして欧米と言う言葉を使うが、やはり文化も違えばビジネス習慣・考え方なども違う。本文にも出てくるが中国のオープンソースのビジネスモデルは欧州に近い。これは、米国のオープンソース動向をみるより欧州の動向を見たほうが機会も多そうであることを示唆していると思える。かたや、日本はどうだろうか。販売方法は欧州寄り、採用の理由は米国よりと言ったところだろうか。日本発のオープンソースを活用した企業が世界に羽ばたくことを切に願う。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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