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オープンソースコミュニティが中国オープンソースソフトウェア発展のアキレス腱

今回のもとネタはこちら
『开源社区是中国发展开源软件的软肋』

【翻訳文】
オープンソースソフトウェアはオープンソースコミュニティから生み出されるものだが、インターネットの普及に伴い、オープンソースコミュニティはある種のソフトウェア大型開発モデルになっている。中国はオープンソースの大消費国であり、一度もオープンソースソフトウェアを使ったことがないと否定する人はいないと信じられている。長期に渡って、中国のオープンソース環境は人々に避難を受けつづけていた。”搾取することは知っていても、貢献ということをしらない。”

“2010オープンソース中国 オープンソース世界サミット”で、中国科学院院士の倪光南氏はインタビューの際に次のように語っている。”オープンソースコミュニティは中国オープンソースソフトウェア発展のアキレス腱である。理由は4つあり、1つはオープンソース財団が少なく、2つ目にオープンソースの質量ベースが不足しており、3つ目はオープンソースのリーダ的人物が存在せず、4つ目にオープンソースの精神に欠けているところにある。”

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記者(左)と中国科学院院士の倪光南氏(右)


オープンソース財団の不足

倪光南氏は、”国際的なオープンソースコミュニティには通常財団のサポートがあるが、中国にはこの類の財団が不足している。現行の規程に照らし合わせると、国家の経費をオープンソースコミュニティのサポートにあてる方法がない。他にも、中国のオープンソースソフトウェア企業は小さいものが非常に多く、オープンソースコミュニティをサポートするには資金に乏しく、民間企業がハイテク技術に資本投入する額は少ないが、オープンソースコミュニティに利用するのは更に稀である”と指摘している。

オープンソースの質量ベースの不足

オープンソースの活動はオープンソース人材と切り離せず、学校は人材を育成していく重要な基地であるが、中国は過去長年に渡ってWindowsプラットフォームをベースとした教育体系でトレーニングが行われてきたため、オープンソースの人材は深刻なくらいに不足している。

オープンソースのリーダー的人材の不足

倪光南氏は、”質量ベースが不足しているため、オープンソースのリーダーが出てこないのも自然なことである、と語っている。

オープンソース精神の欠落

オープンソースの精神が中国ではまだ欠けていると考えている。では何がオープンソースの精神なのか?的確に答えるのは非常に難しいが、インターネットで調べてみると、多くの言葉、例えば自由,共有,相互,オープン,イノベーション,団結などを見つけることができるが、その中でも非常に重要なのが貢献の精神である。

倪光南氏は、”中国の実状として、貢献の精神を持っている人はまだ多くはなく、これらの人々を長きに渡りサポートしていくことにもいくつかの困難がある。そのためオープンソースソフトウェアを作り多くのプロジェクトを無報酬で行っている人々を、我々は尊重すべきである”と語った。

これまでのところ、中国はオープンソースの適用は多いが、貢献は少なく、これは中国が科学技術大国とするならば不相応なことである。中国のオープンソースコミュニティを発展させることは、間違いなく急を要することであり、この方法でのみ、中国オープンソースをより良くしていくことである。


【書評】
倪光南氏は以前、中国オープンソースの主要人物を綴った際に取り上げた人物であるが(関連記事)、中国コンピュータセンター社(レノボグループの前身)に所属し、、レノボ式漢字システム, レノボのマイコンシリーズの開発の指揮をとった経歴も持っている。本文にもあったが、氏はオープンソース推進の急先鋒でもあり、中国オープンソース推進連盟主席の陸首群氏とのツートップと言っても過言ではない。

ただ、オープンソースに関する見解には多少の相違があり、主だったところでは陸主席は2009年頃から「中国はオープンソース消費者から貢献者へと変化した」と語っているが(関連記事)、倪光南氏はまだまだ利用状況に照らし合わせると足りていないと考えている。

オープンソースへ貢献していくにはコミュニティ活動が重要なことであり、そのコミュニティを運営していくには個々人の手弁当では非常に苦しいのも現実である。Linuxファウンデーションなり、Apacheファウンデーションなりが世界的に見てうまく回っている”財団”であり、UbuntuもUbuntuコミュニティをCanonicalが資金面で支えていく意味では、この部類に入りうると思えるが、これは中国に限った話ではなく、アジア、そして世界でも稀有な存在である。オープンソースエコシステムが叫ばれて久しいが、上述以外でコミュニティの活動に適用され、うまく循環している事例はあまり聞いたことはない。

コミュニティへの支援は何も金銭的な面の協力だけではない。人材の供給、設備などの供給もあるし、開発に限らず、テスト、ローカライズなど様々な貢献方法もある。オープンソースを利用していくもの、ビジネスにしていくものが、どのような形で”貢献”というものを広く考え、実行していけるかに今後の発展、普及がかかっているのであろう。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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