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Googleの中国撤退:Android携帯に及ぼす影響

今回のもとネタはこちら
『谷歌退出中国:Android手机遭遇尴尬?』

【翻訳文】
2009年1月12日午後3時(米国現地時間)に、Googleの公式ブログで、同社上級副社長兼主席法律顧問のDavid Drummond氏が《A new approach to China》と言うタイトルの文章に、”同社はGoogle.cnの検索結果に関し2度と審査を受けないということを決定した.....我々は、これがgoogle.cn及び我々の中国オフィスを閉じてしまう可能性があると認める。”と書いた。

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Google中国本部の外にはネットユーザーがGoogleのロゴに献花し、別れを告げていた

端的に言うと、それは全世界とりわけ中国本土の数億人のネットユーザーにパニックと困惑を引き起こした。世界のインターネット企業のリーダーとして、Googleのインターネット業界への影響力は言うまでもない。撤退をするという最終決定はインターネット業界に巨大な変化をもたらすだろうが、現時点は様々な不安定要素も残っている。

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モバイル業界についても、Googleのこの決定は巨大な変化をもたらすであろう。現在ホットなスマートフォンOSであるAndroidはGoogle製品の1つであり、Googleがモバイル検索市場のシェアを拡大して行くのに最もキーとなるプラット後フォームである。さらに重要なことは、同プラットフォームにはとても多くのGoogleサービスが統合されていることである。Googleが本当に中国から撤退しGoogle.cnドメインを閉じた場合、Androidシステム、特にAndroid携帯ユーザーにどのような影響がもたらされるのかを、見ていきたいと思う。


Googleの豊富なアプリケーションを、なお享受していけるだろうか?

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AndroidスマートフォンOSの誕生以来ずっと、主な特色の1つはオープンソースであるということだ。オープンソースということはGoogleがパブリックにそのソースコードをリリースしていくということを意味しており、携帯メーカー及び開発者はその開発が便利になり、ユーザーにさらに多くのサービスやアプリケーションを提供していけることになる。Androidシステム自身、Googleの特色あるサービスが統合されており、それは既にユーザーに素晴らしい機能を提供しており、Googleのユーザー展開やサービス推進の助けにもなっている。これはなぜたとえオープンソースであっても、GoogleがAndroidの開発に人的,財的リソース投資しているにもかかわらず携帯電話メーカーから一銭もお金をもらわないかと言う理由にもなっている。Googleは、さらに多くのユーザーを獲得し、さらにそのインターネットサービスを推進していきたいと思っているだけである。

しかし、Googleが本当に中国市場から撤退しGoogle.cnを閉じた場合、既存のAndroid携帯に入っているいくつかのサービスが中国ユーザーに対して供給中止となることは免れないであろう。google serch,google earth,google talk,Gmail,google docsなど慣れ親しんでいるサービスは、いくつ残るであろうか?


内蔵された検索の”うわべだけ変更される”恐れ

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Androidのデフォルト検索

現在の状況から見ると、既存のAndroid携帯が直面する問題は、システムのデフォルトで入っている検索の変更である。現在中国国内のユーザーはAndroidのデフォルト検索でgoogle.cnを利用しているだろうが、GoogleがGoogle.cnの運用を停止すると、検索はGoogle.comに向けられるようになるのだろうか?現時点では不明である。


アカウントの紐付け 小さなことが全体に及ぶ

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もう1つの問題はGmailが与える影響ではないだろうか。周知のとおり、Googleの多くのサービスはGoogleのユーザーIDに紐付けられており、Gmailが利用停止になると、同ユーザーIDをベースにしたサービスを継続できなくなり、ユーザーにとってとても面倒なことになる。

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Google Earth,Google Talkの機能についてはあまり表面化せず、と言うのもこれらが使えなくなることはあまり大きな影響を与えるものではなく、不便になるというだけのことであろう。しかし撤退の結論が出る前に、これらのアプリケーションを良く使って見るのも良いかもしれず、と言うのも次回はいつまた利用できるようになるか不確定であるのだから。


血縁関係にあるOPhone

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周知のとおり、中国移動が力を注ぎ開発したOPhoneスマートフォンOSはGoogleのAndroidをベースとしたものであり、対応するOPhone端末も既に10種類近く発表されている。Google及びAndroidが変化に直面すれば、OMSも自然と変化を余儀なくされる。同システムは中国移動のワイヤレス付加価値サービスを統合しており、Googleのサービスにはそれほど依存していないが、検索の問題は同様に存在する。Google中国ビジネス部門の解散に伴い、GoogleのAndroid方面の開発者は失業の恐れに直面する可能性があり、中国移動もとても多くの技術的なサポートを失うことになってしまう。

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モトローラXT800

まもなくモトローラは中国国内初のAndroid 2.01搭載デュアルSIM携帯MOTO XT800を発売するが中国電信も同様な問題に直面することになるが、その影響は中国移動ほど大きなものにはならない。中国聯通にもモトローラが発売するAndroid携帯XT701があるので、その中に必ず巻き込まれるであろう。


Nexus Oneの国内発売にさよならを

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Googleはつい最近全世界が注目するAndroid 2.1旗艦製品Nexus Oneを発売され、中国国内の熱狂的なユーザーは国内での発売を待ち焦がれているが、Googleの撤退が宣言されればNexus Oneの国内発売にはさよならを言わなければならない。販売チャネルの変更は同機の価格に大きな影響を与える可能性があり、オリジナルの3,600元前後のNexus Oneが現時点でも販売代理店によって5,000元もしくはそれ以上に高められている。将来的にNexus Oneが密輸品のチャネルから取り寄せられれば、価格面でもコストが非常に上がるので、消費者にとって明らかに良くないことにある。

結論:現在の状況から見て、Googleの中国市場撤退は確定的な状況であり、同事件のインターネット及びモバイル業界への影響はどのように進むかをただ見守っていくしかない。


【書評】
Googleがインターネット検閲と相次ぐサイバーテロに異を唱え、これ以上の検閲が行われる場合、同社が中国から撤退することも辞さない、と表明したニュースは世界をかけめぐり、日本でも数多くニュースとして取り上げられている。それは当然、中国国内でも注目を集めているが、ともに我の強い両者のやり取りとあって、最悪の結果である”撤退”と言う形に帰結するのではないかという諦めムードもあり、本文にもあったGoogle中国本社への献花と言う行為に繋がっている。
今回のGoogleの行動は”突然”と言う印象を受けた方もいるかもしれないが、一昨年の9月にGoogle中国の経営陣が刷新された記事を紹介した際にもお伝えしたが、その際に新経営陣の1人でもあるDaniel Alegre氏が「これからのGoogle中国は世界の他の国と同じ組織構造になっていく」と言うコメントを出し、その兆候は感じられていた(関連記事)。
Googleが中国から撤退した際の影響は単に同社のサービスを享受できなくなる、というだけの単純なものではない。今回例に上がっているAndroidに関しても様々な影響を及ぼす。
まず本文で指摘しているとおり、中国移動はAndroidをベースとしたOPhoneを展開している。Androidはオープンソースであるので、中国からその元が取れなくなると言うことまではさすがにないと考えているが、感情的なものもあり、そのベースを変えていくこともありえる。そうすると煽りを喰うのはモトローラ、HTC、LG、DELLなどOPhone端末を提供しているグローバルベンダーであろう。現在はAndroidがベースになっているので、OPhoneと言えども対応していく労力は軽減されているため展開も容易であったはずだが、ベースが変わるとなると事態は急変する。
また中国聯通や中国電信もAndroidを推進し始めており、本文に紹介のあったAndroid端末を展開していく他、中国聯通はAndroidをベースとしたuPhoneプラットフォームのプロジェクトを進めている(関連記事)。一方、中国電信も3社の中では一番遅れたが、Androidを社として推進していくために内部テストを行っていると先月公表したばかりであり(関連記事)、且つ最近になってOpen Handset Allianceにも加盟を果たした(関連リンク)。
3大キャリアに影響が出れば、当然、その周辺でビジネスを行っている企業、例えば先にあげた端末ベンダー、ソフトウェアメーカー、及び開発者などにも、その影響が及んでくるしその影響度合いは計りしれない。

両者の交渉に関しては事態を見守るしかないが、互いの自己主張だけでなく、関連ビジネスを提供する企業、ネットユーザーひいては国民の利害も考慮に入れ、交渉に望み、妥協点を見出してもらえることを切に願う。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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