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陸首群氏:スマートフォンの構造と動向

今回のもとネタはこちら
『智能手机的格局和走势』

【翻訳文】
下記にGartnerの2012年スマートフォン市場OSの構造と予測に関することを紹介する。

(1)Nokia,サムスンなどのSymbian世界総販売数は2.03億台であり、39%を占める ; (2)Google Androidの世界総販売数は7,600万台であり、14.5%を占める ; (3)Apple iPhoneの世界総販売数は7,150万台であり、13.7%を占める ; (4)マイクロソフトWindows Mobile(2009年10月からWindows Phoneに改名)は6,680万台であり、12.8%を占める ; (5)RIM BlackBerryは6,525万台であり、12.5%を占める ; (6)各種Linuxスマートフォンは2,800万台であり、5.4%を占める ; (7)PalmのWeb OSは1,100万台であり、2.1%を占める。


NokiaスマートフォンOSは移行期に

Nokia,サムスンなどのSymbian OSはオープンではないクローズドソースのシステムで、数年来世界市場でシェア第1位にランクインされていたが、最近は毎年減少しており、2007年の市場シェアは60%で、今年は50%或いはそれ以下になっているかもしれず、2012年にはGartnerは39%まで更に減少すると予測している。Nokia,サムスンの双方ともに移行作業に着手しており、NokiaはLinuxベースのオープンなOSであるMaemoを発売しており、2010年の主役の製品に目され、2012年にはSymbianシステムN系列のハイエンドスマートフォンでは完全に放棄される見込みである。サムスンはLinuxベースのオープンなOSであるBadaを発表し、2011年には完全にSymbianシステムから撤退する。


Windows Mobile(WM)プラットフォームは死んでしまったのか?

このタイトルは米国のある雑誌に掲載されていたものだ。マイクロソフトのWM OSもオープンではないクローズドソースのシステムで、数年来WMの市場シェアは状況が日増しに悪くなっており、米国の市場調査会社Canalysは次のように指摘している:”WMの全世界でのスマートフォン市場シェアは2002年の13.9%から2008年の9%まで減少している。” ; AdMob社のデータは次のとおりである:”WMの全世界市場シェアは今年2月の7%から8月には4%まで減少している。” ; 《サンフランシスコクロニクル》,《シアトルポストインテリジェンサー》双方で次の用に語られている:”現在のスマートフォン市場でマイクロソフトは見る影もない。” ; 米国市場調査会社Strategic News Serviceは”WMはスマートフォン市場で既に競争力を失っている”と考えており、《PC World》の文章では、”マイクロソフトは携帯電話分野での手腕は見かけ倒しになってしまったのか?マイクロソフトが現時点でWMに対し緊急措置を取らなければ、Gartnerが予測している2012年のWMの高い市場シェア(12.8%の市場シェア、6,680万台)は達成困難となるであろうと書かれていた。


Google AndroidモバイルOSの台頭

Googleは2006年11月にLinuxベースのAndroidオープンソースOSをリリースし、2008年9月に初のAndroidスマートフォン(G1)が発売された。一部の人々は、Androidは2008年以前はあまりその名を知られていなかったが、2009年には評判が上がってきて、Androidスマートフォンの市場シェアは急上昇し、2010年には40種類以上のAndroidスマートフォンが販売される見込みであると語っている。Androidの市場シェアは短期間でうなぎ登りにあがり、上述したGartnerの予測でも去年の第6位から2012年には第2位まで上昇するとされている。


Apple iPhoneがスマートフォン発展の潮流をリード

Appleが発売しているiPhoneは、前衛的な機能,滑らかなインターフェース,ファッショナブルなデザインで、ハードウェアとソフトウェアが良く融合されており、数多くの突出したネットワークサービス機能を有しており、そのアプリケーションストア(iPhoneのApp Store)には広範に渡るソフトウェア(例えば3Dゲーム,実用的な拡張ソフトウェア,アクセスマップ,情報プッシュなど)を有しており、スマートフォン発展の潮流をリードしている。iPhone 3GSとBlackBerry-2,Palm pre(Web OS),Android 2.0など4つのブランドがスマートフォンで正しく熾烈な競争を展開している。IPhoneなど前3者のOSはすべてオープンではないクローズドソースのシステムである。


Linuxスマートフォンの成長

上述したLinuxベースのAndroid,Maemo,BadaなどのオープンソースOS以外を、Gartnerは等しく”その他Linux OS”と呼んでおり、スマートフォン発展の中でも急速な成長を遂げており、”その他Linux OS”はいわゆるNTT Docomo,NEC,Panasonic,Access(Palm Source)が開発したLinuxシステムを指しており、Motorolaが開発したAndroid(Droid)のLinuxシステムとは異なり、Nokiaが開発したMaemo Linuxシステムとも異なる。


オープンソース化とファッション化の2大発展動向

オープンソース化はスマートフォンOS発展の趨勢である。Gartnerが予測している2012年のデータから見ると、発展や変化などの要素を考慮しても、オープンソースは市場シェアで60%以上を占めている。スマートフォンOSはそのオープン性のために、サードパーティの開発者,携帯メーカー,ユーザーの強い関心を惹き、開発及び登録,アプリケーションの修正などを呼び、開発者がより自身のソフトウェアを増強するためのテストを便利にし、大きなリソースが必要となる開発に有利で、生態系とを発展させユーザーを拡大させている。ファッション化もスマートフォンOS発展の趨勢である。マイクロソフトの幹部も、同社が現在の携帯電話発展の潮流に適合しておらず、アップル社のコンシューマ市場での成功は、彼らが大胆な革新を行い、デザイン性を追求したためだと考えている。ここではマイクロソフトは保守的であり遅れてもいる。


誰がインターネットを掌握するか

2006年末、GoogleがAndroidモバイルOSをリリースした時、私はかつて次のように提唱した:携帯メーカー,プラットフォームサプライヤー,ネットワークキャリアは皆インターネットの”ポータル(Portal)”サイトでネットを掌握したいと考えている。何が”ポータル”なのだろうか?ここではモバイルOSがそれにあたる;つまり、モバイルアプリケーションストア(App Market或いはApp Store)である。NokiaやAppleなど伝統的な携帯メーカー、Googleやマイクロソフトなどプラットフォームサプライヤー、中国移動や聯通などキャリアを比較してみると、国内キャリアはGoogleがオープンにしているAndroid OSをベースに上の層に自身の開発環境やローカルアプリケーションで構成されたソフトウェア(SDK)を組み込み、中国移動のOMSのように、その後サードパーティの開発者に再オープン化を図っているのである。インターネットを掌握する競争は、現在発展中で競争が激しく、各自主導権や利益に関わるだけでなく、将来の生態系,産業チェーン,ビジネスモデル,ゲームのルールに影響を与え、また直接的にインターネットアプリケーションやスマートフォンの発展に影響を与えていくものである。


Nexus Oneが提示した挑戦

Googleは自社ブランドのNexus Oneスマートフォン(Android 2.1搭載)をリリースし、早ければ1月5日に発売される見込みである。Nexus Oneは広範にわたるアプリケーションを集約したChroumeブラウザを搭載し、数多くの素晴らしく且つ面白い機能を有している。例えばPCの大規模ゲームをモバイルインターネットゲームに置き換えたり、インタラクティブな3Dアプリケーション、バーチャルキーボードと音声入力、迅速な実効とブラウザなどの新機能、これでiPhoneに挑もうとしている。当然、iPhoneはそのApp Marketに10万超のモバイルアプリケーションを有しており、AndroidはそのApp Marketに現在1.2万のアプリケーションしかないので、Androidは短期的にはAppleの大きな脅威となるのは難しいかもしれない。しかしオープンソースのAndroidがサポートする”Google App Market”はクローズドソースのiPhoneがサポートする”Apple App Store”よりもサードパーティ開発者をより惹きつけられ,開発効率もより高いので、モバイルアプリケーションの成長速度の点でも、AndroidはiPhoneよりも速いはずで、長い観点で見ていけば、AndroidのiPhoneに対する圧力は日増しに大きくなっていくであろう。Nexus Oneの発売は、iPhoneへの挑戦と言うだけでなく、インターネットを掌握している3者(即ちキャリア,プラットフォームサプライヤー,携帯メーカー)への挑戦でもある。Google自社ブランドの発売は将来の業務経営モデルをも変えていくかもしれない。我々はGoogleの挙動を真剣に把握し、警戒を強めておく必要がある。


中国スマートフォン産業の道はどこにあるのか

現在世界のスマートフォン企業の先頭集団に中国メーカーは見る影もない。中興通信は今年の携帯電話販売数は1,420万台で、世界で第5位であった。彼らは将来の3~5年でトップ3に入ることを目論んでいる。華為はT-Mobile向けにAndroid Pulseスマートフォン(Android 1.5)を開発したが、数年前はイギリス,フランス,オランダで大変売れた(10万台の受注)。比揚科技やハイアールなどもAndroid携帯の研究開発をおこなっている。今年は中国の3G元年であり、3Gアプリケーションはスマートフォンを盛り上げ普及させた。

中国のスマートフォン産業がどこにあるのかについては、全面的に記載したくはなく、いくつかの問題を取り上げ皆と議論していきたい。

1.発展の方向。中国のスマートフォンの開発は、まず方向性を把握し、オープンとファッションの革新の道を目指す必要がある。どうだろうか?皆で議論していきたい。

2.少数派になることの防止。中国のスマートフォンは現在少数派になる危険性をはらんではいないだろうか?自身を持ち、勇猛に必死に頑張り、流れにあがらい、何とかして世界の先頭集団に入り込む必要がある。がむしゃらに始めること、低レベルな重複を防止し、決して”山寨机”など行わず、自ら破滅しないことである。どうだろうか?皆で議論していきたい。

3.努力目標。ある程度の努力目標を持つ必要はないだろうか?例えばどんなに時間がかかっても、国内のブランドが世界の先頭集団に入るようにするなど(先頭集団をどう定義するかは、国際的なフォーラムなどで参照できる)。


【書評】
中国オープンソース推進連盟主席の陸首群氏のブログ記事である。陸氏の視点はさすがのものではあるのだが、今回も随所に見られるが引き合いに出しているデータが多少古いきらいがあるのと、誤認識も多少含まれている。中国オープンソースの顔であるのだから、周りの人間がそこはしっかりと補佐していくべきではないかと思う。

中国のスマートフォンをはじめとした携帯電話のOSはAndroidが、それをベースにした中国移動のOPhone、また先日改めて発表された同じくAndroidをベースにしていく中国聯通のuPhone(関連記事)、山寨机への採用など(関連記事)で昇竜の勢いを見せている。また中国携帯メーカーを見ても、華為などはヨーロッパ市場でAndroid端末を発売し売れ行きが好調なのと(関連記事)、中興通信や海信、聯芯などのメーカーがAndroidやOPhone端末の発売を表明している。
また、アプリケーションストアに関しても中国移動が展開するMobile Marketをはじめとし、聯通、電信などのキャリアの独自アプリケーションストアを展開或いは準備中であるのと、いわゆる独立系のアプリケーションストアも多数Android向けに立ち上がってきている。
中国市場は今年が3G元年ではあったが、現時点総携帯電話ユーザー数が7.2億人程度であるのに対し、3Gユーザー数は3社を合計しても1,000万人をやっと超えた程度であり、その比率は1.4%程度でしかない(関連記事)。携帯キャリア3社の3G投資額は今年1,000億元を大きく上回り、中国全土での3G通信網は整いつつある。2010年は、その3Gにおける端末は言うこともなく、3Gの高速通信(2Gやコンピュータでの一般的な通信と比較して)を活かしたアプリケーション、コンテンツビジネスが更に加速して行くであろう。そこに、携帯及びスマートフォン向けOSがオープンとクローズ(iPhone、BlackBerryなど)で相まって群雄割拠で壮絶な市場競争が展開されていきそうである。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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