スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オープンソースデータベースのEnterpriseDBが中国に参入

今回のもとネタはこちら
『开源数据库EnterpriseDB进入中国』

【翻訳文】
オープンソースのデータベースと言えば、人々がまず思いつくのはMySQLで、高性能で低コスト且つ信頼性が高いので、既に人気の高いオープンソースデータベースになっている;しかしMySQLはエンタープライズのデータサービスでは、特にストレージエンジンと技術サポートの面でDBAが非難を浴びている。Sunに買収された後も大きな改善は見られなかった。ではエンタープライズレベルに適合するオープンソースデータベースは存在するのであろうか?

答えは”必ずあるはずだ”である。オープンソースの活動が発展していくに伴い、Linux,JBossなど秀逸なオープンソース製品が出てきて広範なエンタープライズレベルのIT環境に適用された。データベースにおいても、EnterpriseDBはエンタープライズ級のオープンソースデータベースの選択肢となりうるだろう。

EnterpriseDBとは何か?

この名前には馴染みがないかもしれないが、非常に有名なオープンソースデータベースのPostgreSQLとOracleに内蔵されているPL/SQL言語の名前をあげればわかるのではないだろうか。EnterpriseDBはPostgreSQLの派生で、PostgreSQLをベースに、エンタープライズレベルの導入に特化すると同時に、ダイナミックパフォーマンス調整(Dyna Tune),EDB Loader,高効率なSQL処理など高級な機能が追加されている;多くの良い点がある中でも、EnterpriseDBの互換性技術は特に目を引くものである。

1125EDB
EnterpriseDBのロゴからは野心のようなものが感じ取れる

Oracle互換

オープンソース製品にも効果的な運用と市場でのポジションが必要である。エンタープライズレベルのデータベース分野を支配しているOracleは、技術力は言うまでもないが、高額な費用と柔軟性に欠けているので多くの企業が利用を敬遠していることもある。EnterpriseDBはこの要求に応え、オープンソース製品のコスト優位性で、Oracleに取って代わり、効果的に企業のデータベース分野におけるIT支出を削減する。

Oracleを置き換えられるだろうか?おそらくは、Oracleの互換と移行は可能かもしれない。EnterpriseDBはOracleのデータタイプ,SQL構文,PL/SQL,トリガー,カスタムパッケージ,ビルトインパッケージを直接サポートしている。EnterpriseDB技術者の説明によると、Oracle向けに設計されたアプリケーションは修正の必要はほとんどなくEnterpriseDB上で実行できるとのことだ。

信じられない場合は、以前報道されたニュース《IBMがDB2 9.7をリリース 3つの主要な機能が将来の適用を導く》を参照できる。Oracleについて、DB2は何ができるだろうか?IBMは新たにリリースしたDB2 9.7にOracle互換を実現する新たな機能を採用しているが、この新技術はEnterpriseDBに内蔵されている互換性の技術である。

Oracleの互換について、EnterpriseDBは3つの目標を掲げている:

◆企業が既に有している開発者とDBAの習慣にあわせ、学習の重複を避ける互換性

◆企業が既にオラクルベースで開発したアプリケーションとの互換性

◆データベース周りの人材,知識,開発リソースでの成功をEnterpriseDBに継承すること。

EnterpriseDBの前途は如何に?

最初の問いかけに戻るが、エンタープライズレベルに適合するオープンソースデータベースは存在するのであろうか?その製品はEnterpriseDBではないだろうか?前者の回答は”必ずあるはずだ”であるが、後者の回答は現時点ではまだ答えられない。しかしオープンソースの製品に対しては楽観的な態度が必要である;以前のあるニュースも信頼を高めてくれるかもしれないが、2009年10月に、Red HatはEnterpriseDBに1900万ドル出資した;1年前、IBMもEnterpriseDBに大量の資金を投入した。

LinuxはOS分野において成功を収め、JBossはミドルウェアの分野で成功を収めたので、EnterpriseDBもエンタプライズレベルのデータベース分野で成功を収められるかもしれないが、今は様子を見て待つしかない。


【書評】
EnterpriseDBは11月23日に北京でメインテーマを”変革、ここから始まる”とした製品発表会を行い、そこにはPostgreSQLで既に名が通っているBruce Momjian氏も参加した。
中国においてはSunに買収されたMySQLが広範に利用されていたが(関連記事)、Sunがオラクルに買収されることが発表され、その統合が遅々として進まないことから、MySQLそのものの今後を不安視する声も上がっている(関連記事)。
そういった意味ではEnterpriseDBにも今が中国市場での絶好の機会でもあるように見えるが、現時点のオープンソースデータベースの導入率はそう高くない(関連リンク)。ユーザーがオープンソースデータベースを導入しない、またはできない理由としてあげている中で「サービスとサポートの不足」と言うのが一番にあげられているが(関連リンク)、やはりデータベースは基幹系で使われることが多いので、「コストは下がり、性能はあがる」と言うだけでは足りず、システムインテグレーターやメーカーなどのEnterpriseDBのサポート及び推進、そしてコミュニティの形成が不可欠である。

IBMやRed Hatの出資、支援は確かに心強い部分であるかもしれないが、中国ローカルベンダーもしくは中国で成功している外資系企業などの支援、推進と先進的なエンドユーザー企業の導入事例及びユーザーまたは開発者コミュニティを如何に形成していけるかが、EnterpriseDBの今後を左右するであろう。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

コメント

非公開コメント

記事配信サイト
当ブログの記事は下記サイトにも配信されています。

あなたの中国力をUP


アジアへの扉、サーチナ。"
Twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Translate these articles.
最新記事
Google Translate
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

熊猫

Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

リンク
RSSリンクの表示
人気ランキング
皆さんのクリックがモチベーションです(^^;)
検索フォーム
FC2カウンター
最新コメント
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。