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中日韓オープンソースフォーラムが光をもたらす

今回のもとネタはこちら
『中日韩开源论坛光彩照人』

【翻訳文】
2009年10月19日から20日に、第8回”北東アジアOSSフォーラム(NEA OSS PF)”が日本の東京で行われた。会議期間中に私(※陸首群氏をさす)は日本の新聞社に、今回のフォーラムの概要について質問形式でインタビューを受けた。下記はその概要の要点である:

*中国ソフトウェア産業は急速に成長しており、世界経済低迷の影響は受けていない
*中国オープンソースソフトウェア産業の発展はターニングポイントにあり、規模の経済のために条件を作成していく
*中国と世界のオープンソース業界は、”デスクトップLinux”が飛躍できない問題を解決する
*オープンソース技術を推進し、エネルギーを節約しコストを削減し経済効果を活性化させる
*中日韓フォーラムが光をもたらす


1.中国ソフトウェア産業とその他国家を比較での、特徴は何か?

昨年の中国ソフトウェア販売額は7573億元(≒9兆9684億円)で、輸出による外貨獲得は142億ドル(≒1兆2758億円)で、海外アウトソーシングは15.9億ドル(≒1429億円)であった。

その特徴は次のとおりである:(1)中国ソフトウェア市場は大きく、内需も多く、ソフトウェア製品やサービスの油っ出比率は小さい;(2)中国ソフトウェアの発展は世界経済低迷の影響は受けておらず、去年の売上高は29.8%の成長で、輸出による外貨獲得は39%の成長、海外アウトソーシングの成長は54%であった。


2.中国のオープンソースソフトウェアは今後のソフトウェア産業発展の中でどのような役割を担っていくのか?

昨年の中国におけるLinuxの販売額は約3.23億元(≒42.5億円)で、ソフトウェア産業全体の中での比率はまだ小さい。モバイルインターネットの急速な発展に伴い、国内モバイル組込みLinux(或いはLinuxベース)OSの販売額は数十倍にも成長したが、この時点で中国のオープンソースソフトウェア産業はターニングポイントを迎え、マスマーケットに向けて規模の経済に走りだしたので、オープンソースソフトウェアはソフトウェア産業全体の中で一挙手一投足が局面を左右するほど重要になってきた。


3.中国はOSS推進で困難な課題を克服できるか?

(1)”デスクトップLinux”が飛躍できない問題を解決

中国と世界のオープンソース業界は一致団結して、”デスクトップLinux”が飛躍できない問題の解決に注力すべきである。

2つの解決方法があると思うが、1つ目は通常の”デスクトップLinux”ソリューションである:①異なるLinuxバージョン間の互換性の向上;②ドライバとアプリケーションサポートのレベル向上;③ネットブックが従来の”デスクトップ”の”中間駅”を解決:2つ目はプラットフォーム移行のソリューションで、デスクトップ(ローカル)プラットフォームをネットワークプラットフォームに移行し、ネットワークOSとオンラインアプリケーションを開発し、ゲームのルールを書き換えてしまうことである。

(2)オープンソースソフトウェアのビジネスモデルの問題解決

オープンソースソフトウェアのビジネスモデルの解決をしなければ、オープンソースは”ITマニア”が趣味で集まる”小さな輪”から抜け出せず、強大になり、産業規模やマスマーケットを形成していくのが難しくなる。言い換えれば、分散型のコミュニティと産業化の生産化のプロセスがシームレスにつながっていく必要があるということだ。興味深いことに、21日に開催された《Linuxシンポジウム》で、米,日の5企業がいた:Sugar CRM,NTT Dataなどが各自の異なるオープンソースのビジネスモデルを紹介していたが、その意図するところはオープンソースソフトウェア産業を以下に強大にしていくということであった。

(3)現在の世界経済の低迷時期に、どのように開発しオープンソース技術を推進するかは、省エネ,環境保護,コスト削減、及び経済を活性化させていく中で効果が現れてくる。


4.北東アジアOSSフォーラムはどのような役割を担っていくか?

北東アジアOSSフォーラムは中日韓3ヶ国のICT部長で確立されたOSS共同プロジェクトで、OSSフォーラムの主体は3ヶ国の民間企業,コミュニティなどのオープンソース専門家や関係者である;”フォーラム”の開催と同時に、中日韓3ヶ国のIT局長によるOSS会議が召集され、官と民が協力推進する3ヶ国のオープンソース事業が体現される。”フォーラム”は6年に渡り8回開催されている。”フォーラム”を開催する目的はオープンソースの北東アジア地域における発展と普及の促進、そして世界への貢献である;その趣旨は次のとおりである:コミュニケーション,情報共有,コラボレーション,実務の推進,相互利益;2006年3月の第4回フォーラム(天津会議)で3つのワーキンググループが成立し、WG1は技術開発と評価ワーキンググループ、WG2は人材育成ワーキンググループ、WG3は標準化と認証ワーキンググループである。数年来、実りある結果をだし、人々に光をもたらしてきた!中日韓3ヶ国のオープンソースソフトウェアの発展と普及は、年々革新され、年々進歩している。

北東アジアで、世界で、オープンソース技術はサーバ,インターネット,モバイル通信,組込み,クラウドコンピューティング,高性能コンピューティングなどの分野の成熟と発展に向けて、主流あるいはリーダー的な役割を果たしている。日本では、Linuxを組み込んだ各種家電が開発され、中国では、Linuxはスマートフォン(Smart Phone),ネットブック(Netbook),ネットトップ(Nettop),モバイルインターネットデバイス(MID)などユーザー端末の領域に入り込んでおり、デジタル図書館のシステムもLinuxやオープンソースの天下であり、韓国では、光州に”Linux都市”を建設する計画がある。2008年サーバLinuxのOS市場占有率は次のとおりである:中国13.2%、日本15.2%、韓国26.7%(全世界平均は21.7%);Linuxの年間成長率:中国16.6%、日本12.5%、韓国15%。その他のオープンソースソフトウェアについては、中国,韓国では、数年に渡りかなり進歩している;日本では、市場シェアがかなり高い:WebサーバのApacheは29.4%、メールサーバのSendmailは46.7%、ファイル共有サーバのSambaは44.8%、オープンソースデータベースのPostgreSQLは36.4%,MySQLは20%、DNSサーバのBindは35.8%、フリーのプログラミング言語でPerlが41.2%,PHPが32.7%(松本氏が作成したRubyプログラミング言語は世界に向けて推進を開始している)、GUIではGnomeが22.4%,KDEが13.3%、ミドルウェアサーバのTomcatは21.2%、FirefoxなどMozillaブラウザは20%、統合開発環境(ツール)のEclipseは10.3%であった。

ある統計では、OSS活動の国別の活性化レベルは次のとおりに報告されている:日本は14位、中国は15位、韓国は20位(フランス1位、アメリカ9位、ブラジル12位、インド23位)。

第一ワーキンググループ(WG1)が開発した分散型リソース管理システム(DRIM)は、その成果がUbuntuに取り込まれ、今月(※注:会議当初、10月)リリースされるKarmic Koalaの中に組み込まれる;WG1はまたLinuxカーネルの自動化された互換性テストも実施し、66件のテストケースを作り、Linuxカーネルの異なるバージョン間の差異が検出でき、現在はLinuxカーネルのコミュニティ(Linux Testing Project)に受け入れられているように、同プロジェクトが開発成果はLinuxカーネルの異なるバージョンにおける互換性の向上と改善に重要な役割を果たした。第二ワーキンググループ(WG2)は3ヶ国におけるオープンソースの教育訓練内容と体制について討論を行っているが、特に教師,教材,カリキュラム、及び資格認定について討論し、オープンソースソフトウェアのコンテストプログラムなどの交流についても討論を展開しており、”モデルカリキュラム”を編集している。第三ワーキンググループ(WG3)は入力メソッドのリアルタイムエンジン(標準仕様)及びWebページの互換性(標準仕様)を開発している。ワーキンググループは非常に多くの意義ある成果を作り出しており、その成果は”フォーラム”や国際的に著名なコミュニティで確認あるいは吸収されている。

OSSフォーラムでは、オープンソース技術をモバイルコンピューティング,クラウドコンピューティング,スマートグリッド(Smart Grid),グリーンITなど最先端な研究課題、及び成果の交流や作業の推進なども提案されていた。

中国は一歩を踏み出している。提案および実施されているモバイルコンピューティングでのオープンソースソリューションの他に、現在中国国内では十数社が”クラウドコンピューティングに投資をしているが、それは次の企業である:中国移動(通信研究院),中国電信(上海),アリババ(南京),世界ネットワーク(北京),無錫ソフトウェアパーク,無錫市浜湖区,山東省東営市,広州佛山市,中化集団,恩信科技,北京パブリックコンピュータプラットフォーム(北京クラウド、コンピュータセンター)など。


【書評】
北東アジアOSSフォーラムは中国OSS推進連盟、日本OSS推進フォーラム、韓国OSS推進フォーラムからなるオープンソース推進の団体であり(関連リンク)、同記事は中国OSS推進連盟主席、いわば今回の会合の中国側代表の陸首群主席の同会合回顧録である。
10月19,20日に東京で行われた北東アジアOSS推進フォーラムは記事にあるとおり第8回目を迎えており、第1回目の会合は5年前の2004年4月3,4日に中国の北京で行われた。
本文にあるとおり、北東アジアOSS推進フォーラムは大きく3つのワーキンググループに分かれ、各国機関での研究成果を、もちよって討論し、素晴らしい功績をあげていることは確かである。

ただ、人材育成の討論には1つ重要な観点が欠落していると常々思っており、機会あるごとに提言してきたが、それは作り上げられた成果物である教育プログラムを受講した人たちが、どこに就職できるのか、またはどのように就職に有利となるのかの説明及び具体例である。大学などとLinuxやAndroidをはじめとした教育プログラムについて話をしていても、いつも最後はそこに行き着く。もちろん受講する側としても趣味としてLinuxをはじめとしたオープンソースを学んでいない限り、”就職”というのが1つの重要なモチベーションになることは間違いないはずである。ぜひワーキンググループに参加している企業・団体には、その観点も盛り込み、自らが率先して実践していってほしい。

中日韓それぞれが実施しているOSS推進の仕組みやノウハウ,問題点を共有し、改善案、解決案などを相互扶助の原理原則で実施している北東アジアOSSフォーラム、次の第9回目の会合は2010年韓国での開催を予定しているそうである(関連記事)。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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