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Googleが500名強の中国作家の著作権を侵害

今回のもとネタはこちら
『谷歌侵犯500余名中国作家著作权』

【翻訳文】
”60ドルを送りたいだって?彼らは寝ぼけているのか!”陳村氏は昨日本紙に対し怒りを露にしていた。Googleデジタル図書館が中国作家の作品を承諾なくスキャンしインターネット上においてしまった件が、ますます深刻な事態になってきている。損害を受けた中国作家570名のうちの1人として、陳村氏は昨日きっぱりとGoogleが出した和解条項案を拒否した。同条項によると、希望する作家には各作品ごとに60ドルの”賠償金”を与えるが、作家自身が”申請”を提出しなければならない。

和解条項:各書籍への賠償金60ドル

過去5年で、Googleは著作権を有する1千万近くの書籍をデジタル図書館に収蔵してきたが、著作権所有者には通知してこなかった。最近、同プロジェクトが中国作家をターゲットにし開始されていた。近代的で先進的なスキャナで狂ったように作業をしたが、数日もしないで、中国文字著作権協会の統計によると、570名の中国作家の17,922種類の作品が非法でスキャンされアップロードされていたとのことだ。しかし、中国の作家が難色を示したので、Googleは和解案を出してきた。

この和解は中国文字著作権協会が運営する中国作家協会公式サイト”中国作家サイト”を通じて声明が出された。このGoogleの最新の態度表明には、それぞれ”同意和解”と”拒否”の2種類の選択肢がある。同意者は、各人各本ごとに”少なくとも60ドル”を賠償金として受け取れ、以降は書籍のオンライン販売収入の63%を受けとることができる。しかし賠償を得るには本人が”申請”を行わなければならず、2010年6月5日までに申請がないと、自動的に権利を放棄したものとみなされてしまう。同意できない場合は、訴訟を提出するのだが、遅くとも2010年1月5日まででなければならない。

記者は昨日Google中国の顧客サービス担当に連絡をしたが、彼らが話すには、これまでのところはこのような態度で臨んでいるとのことだ。

作家の回答:和解条項は王様の条項

趙長天氏は昨日本紙記者から自身がGoogleから著作権侵害を受けていることを知らされた。彼には十数部の作品があり、彼の許可がない状態でスキャンされアップロードされていた。趙長天氏は怒り心頭の面持ちで、Googleが出してきた和解の条件を聞き、すべてが事前に準備していたかのごとく、猛烈に吐き出すように語った。”彼らはどのようにすれば我々に許されるか知っているのだろうか?許すことを要求し、さらに申請の提出まで要求し、これのどこに道理があるのだろうか?これは根本的に我々に条項を強制している!”趙長天氏はこの問題だけで解決せず、”我々は権利侵害を受けた中国人作家で組織を起こし、ともに訴訟を起こすべきだ”と考えている。

”60ドルを送りたいだって?彼らは寝ぼけているのか!”陳村氏は昨日この件を聞き一気にまくし立てた。陳村氏は皮肉を込めて、”《ハリー・ポッター》の件で、ローリングに60元払ってみて、ローリングがどうするか見てみると良い。”と語った。

賠償に応じるには、申請を提出する期限が決められているが、上海の知的財産権に詳しい弁護士の孔慶徳氏は、これ自身に誠意がないと見ている。”賠償金を要求する事自体が侵害された人の権利であり、時間を限定する道理はどこにあるのだろうか?これもまたある種の権利侵害で、王様の条項と言えるだろう。”孔慶徳氏は記者に、著作権を侵害された人は侵害が判明してから2年の間は主張を出すことが可能である。”現在まだ多くの権利侵害をされた人が実状を知らないでいる。”と語った。

反省:権利侵害監視サイト構築の必要性

賠償申請の設定期限を放っておくに訳にもいかず、その60ドルと言う保証金も極めて低く、記者は特別ないくつかの調査を行ったのち、現在、80後(※著者注:1980年以降に生まれた人)の新進気鋭作家の作品のデジタル著作権の印税が、オンライン収入の70%前後を占めており、これらは、1年に1冊としたデジタル印税はおよそ数千元になる。中国の一部作家のデジタル印税は当然さらに高いものになる。60ドルはわずか400人民元相当であり、当然軽すぎるものである。

しかし別の問題として、中国作家の権利侵害に対する反応が緩慢だということもある。中国文字著作権協会の人は記者に、張抗抗氏など少数の作家以外の、大多数の中国作家はGoogleの権利侵害を理解しておらず、Googleとの和解条項については尚のこと理解していないと語った。

効果的な監視ネットワークを構築する必要がある。年初にローリングの《The Tales of Beedle the Bard》などの作品がアメリカの某サイトで非法でアップロードされたのは彼女の出版社によって発見された。その後出版社は訴訟を起こした。しかし中国の出版社は作品を発売したあとは、もはや作家に対して責任を負わない。作家本人,出版社,中国作家協会や文字著作権協会の共同参加でネットワーク監視サイトを構築することは、緊急な課題である。


【書評】
Google社が推し進めているインターネットを利用したデジタル図書館の構築が中国においても大きな問題となっている。Google側はインターネット利用者の利便性を図ることを目的、または口実にしているのだろうが、今回のやり方を見る限り、賛同はできない。その他の意見として、「例えばベンツを買うときに、顧客が”この車は1万元の価値だから1万元置いていくぞ”と勝手に値段をつけて買い物をするようなものだ」と語っていたが、言い得て妙であろう(関連記事)。
著作権の切れた書籍などを埋もれるくらいならと、スキャンを行いそれをアップロードするのは問題ないのであろうが、著作権が存在するものを事前に告知せず、先にアップロードしてしまい、「文句があるならお金を払います。それを受け取らないなら文句を言わないか、裁判所に言ってください」と言うのはいささか度を過ぎて理不尽な行為である。
日本においても同様な条項に対し、中小出版社からなる出版流通対策協議会が7項目からなる意見書を提出し、今後の展開が待たれている(関連記事)。

Googleは今回の書籍の件に限らず、検索はもとよりインターネットブラウザ、PC・モバイル用それぞれのOS、Google Voiceでの通信、そして巨大なデータを預かるクラウド環境と、万人にとって重要なインフラに次々と進出、推進を行っている。
利用者(エンドユーザー)の利便性をあげていくのは素晴らしい事ではあるが、そこに絡む利害関係者への配慮など、良識ある対応を取り続けてくれることを願うばかりである。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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