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Sunの”出血”は深刻:中国ビジネスでIBMの侵食に遭遇

今回のもとネタはこちら
『Sun“失血”严重:在华业务遭IBM蚕食』

【翻訳文】
オラクル(Oracle)との合併が遅れに遅れているので、サーバベンダーのSunは”大出血”を現在ともなっている。

Sunの最新の財務報告書によると、8月末現在、Sunの今季の純損失額は1.47億ドルで、これまで、Sunは既に4期連続で損失を出しつづけているとのことだ。これと同時に、金融危機と買収の影響で、中国はサーバ市場が世界でも最も急速に伸びていたが、Sunのビジネスは行き詰まりつつある。

同時に、Sunは中国市場でライバルがもたらす圧力に直面しており、SunのライバルであるIBM中国は顧客を奪い取るために、公式サイトで既にサンセット(Sun-set)特別プログラムをリリースしているが、同プログラムはSunのユーザーがIBMのプラットフォームに移行することを奨励するものである。

Sunの”出血”は続く

Sunの最新の財務報告書によると、8月末現在、Sunの今季の純損失額は1.47億ドルであるとのことだ。EUが両社の合併を承認しないため、双方のソフトウェア/ハードウェアビジネスの統合は開始されておらず、Sunは依然”出血”状態が続いている。

IDCが最近リリースしたデータによると、今年の第2四半期、Sunの市場シェアは9%で、去年同期比で1%下がったが、そのライバルであるIBMとHPの市場シェアはそれぞれ34.5%と28.5%で、デルの市場シェアは12.4%であったとのことだ。IDCはまた、Sunの第2四半期の売上高は37%減少し、その他サーバベンダーと比べてもその減少率は深刻なものであると指摘している。

記者が中国国内のSunのパートナーにインタビューを行った際、多くのインタビューアーはSunのビジネスは去年と比べ、実際明らかに減少していると語っていた。しかし彼らは同時に、Sunのサーバ市場での苦境は普遍的な現象で、主な原因は金融危機の暴発が業界ユーザーのサーバ購入計画を圧縮させたことにあると考えている。”これらの要因がなかった場合、Sunのここ2年のビジネスは比較的安定したものであっただろう。”チャネルパートナー納思恒泰社のあるスタッフは記者に対し、Sunの売上が実際に減少しているのは明確であるが、金融危機の影響なのか合併の影響なのかははっきりしないと語った。

Sunの中国チャネルパートナー双旗陽光社業務マネージャの張広来氏は記者に、Sunは今でも伝統的な優位性は保持していると語った:システムのセキュリティ,効率性、オープンソースシステムを採用しているので、ユーザーはパッチを頻繁に適用する必要がない。”したがって、Sunを好きな人は、Sunが彼らの脳裏に深く根を張っているので、IBMを購入することはないだろう。”

記者の理解では、長年の蓄積があるため、業界のユーザーは未だにSunに期待を持っていると思う。加えて、買収する側のオラクルの実力と最近のコミットメントがあるので、Sunのエンドユーザーは、”Sunの技術は未だサーバベンダーの中で最良のものであり、彼らはビジネスが上手くいってないだけで、彼らの製品品質は人々を安心させてくれる。”と語った。

しかしそれでも、既に4期連続で損失を出しているSunは運営への圧力には耐えられなかった。10月21日、Sunは新たな人員削減計画を発表し、最高で3,000人を削減する計画で、それはSun全体のスタッフの約10%に相当する。

中国事業の行き詰まり

以前ある報道では、Oracle中国は既にSun中国の統合を始めており、その影響で、Sun中国の部門全体で離職が相次いでいるとされていた。しかしこのニュースは公式な確認は取れていない。

今年、Sunは一連の悪いニュースの状況下にあり、Sun中国はずっと業界の関心を集めていたが、Sun中国はこれらに対し外部に情報を発信することはなかった。昨日、記者は電話でSun中国の広報担当役員王伝東氏に現在のSun中国の状況を聞くことを申し出た。しかし彼は、この件については何の情報も開示してくれなかった。

”スタッフは比較的安定している”、Sunの販売パートナー嘉和天际社のある業務責任者は記者に、”我々に関係するSunの業務マネージャ,各業界に責任を持つ骨幹とも言えるスタッフはまだ在籍している。”と語った。

”観察してみても、Sun中国の運用はまだ比較的正常で、本社に発生したことは中国のチャネルパートナーには何の影響もない”、上述した業務責任者はさらに、同社が買収されたことで人員の流動は存在するだろうが、具体的な状況ははっきりとは分からないと語った。

しかしあるSun中国に近い情報筋は記者に対し、Sun中国の業界区分は混乱しており、製品の責任体制をきっちり決めていくことも難しいものになっていると語った。

あるチャネルパートナーの担当者は同じように感じており、”具体的な戦略があまり出てこないので、現在はSunの会議にあまり参加していない。”と語った。

Sunの中国地区の運用状況に関しては、9月21日、Sun中国のある高官がメディアに明かしたところによると、これまでのところ、Sun中国とOracle中国はまだ異なった運営をしている状態で、市場がどのように変化しているかに関わらず、Sun中国は依然として以前顧客と調印したサービス契約をコミット及び履行しており、社の合併の影響は受けていないとのことであった。同時に彼は、現在Sun中国にはいかなる人員削減の計画もないと語った。

記者は、Sunは現在主に元々ある業界での基礎―Sunのブランドや技術に対し惚れ込んでいるユーザーに依存していると理解している。ある民間航空システム情報管理員は記者のインタビューを受けた際、彼らの部屋には大量のSunサーバがあるが、Sunが買収されたと言うニュースは彼らに何の影響も与えていないと語った。

IBMの顧客開拓

中国での業務推進に力がないので、Sunのビジネスはその他企業に侵食されている。

最近、IBM中国は公式サイトでサンセット(Sun-set)特別プログラムをリリースしているが、同プログラムはSunのユーザーが迅速にIBMのプラットフォームに移行することを奨励し、IBMはこの移行者に対し相応しいインセンティブと特典を提供している。

IBMは同プログラムの中で、OracleがSunを買収し、買収した側のOracleはハードウェア業務の運用経験に欠けるので、これはユーザーに強制的な移行とコスト増大のリスクに直面させるだろうと語っている。IBMが明らかにしたところによると、世界の700以上のユーザーがSunからIBMに移行することを決めたとのことだ。

双旗陽光社のある部門マネージャは記者に、サーバベンダーの間で隙間を取り合う状況は珍しいことではないが、この段階ではIBMとHPがSunの顧客資源の奪い合いが激化する兆候は感じていないと語った。

この部門マネージャは記者に、Sunが中国で伝統的に強い業界はエネルギー,テレコム,教育などで、”これらの顧客は比較的Sunに惚れ込んでおり、この段階ではユーザーがIBMやHPに向かう’裏切り’と言う現象は見られない”と明らかにした。

あるSunのチャネルパートナーのビジネスマネージャは記者に対し、本来Sunは石油業界で最も力を持っていたが、現在Sunの一統支配は既に終わってしまい、全国各地の石油システムは既に大量のIBMやHPのサーバを購入し出していると明らかにした。同時に、Sunが強みを持つもう1つの業界―テレコム業界の利益もIBMの侵食に遭っている。IBMのある経営陣が数日前に、中国国内のある通信設備メーカーがSunからIBMのシステムへの移行を行っている事を明きらかにした。

国際的には、この合併がEUで承認されていないにも関わらず、Oracleは既にSunと共同でライバルのIBMとHPがSunの”隙間”を埋めていこうとしている行為に対し反撃を開始している。Oracleは、絶対にユーザーがIBMに流れることを放任しないよう、Sunのユーザーを保持できるような宣伝が必要だと語った。Oracle CEOのエリソン氏はIBMに向けて、OracleのSun買収は”ステップアップに必要なことであった”と宣言した。

双旗陽光社の業務マネージャ張広来氏は、双方にとって買収は良いことで、北京のチャネルは現在Sunが買収されることと人員削減などのニュースに不安を感じていないと考えている。”5年前に、SunのハードウェアにOracleのソフトウェアを搭載することは、業界で公認された最も良いシステムソリューションで、経典みたいなものだ。”と張広来氏は語った。


【書評】
オラクルとSunが買収に関する合意に達したと発表されたのは、今年2009年の4月20日のことである(関連記事)。ただ、本文にあるとおりEUの独占禁止局がMySQLが同ソリューションで膨大な売上をあげているOracleに事業譲渡されることに懸念を表し、買収の批准には至っていない。Sunの株主や米司法省は買収に合意しているとのことなので、今後はEUの動向に注目があつまる(関連記事)。
Sunは中国において去年末のころには、教育事業に非常に力を入れ”Sun Learning Services Day”を実施し、中国の開発者にJava,SolarisまたMySQLなどを普及させるべく積極的な活動を行い、それが好評を博し、本社でも同様な試みが計画されるほど順調に推移しており、2009年には飛躍が期待されていた。
その時にも評したが、Sunはもともとからコミュニティの連携に長け、本文にもあるようにその技術などに惚れ込んでいるユーザーも多い。Oracleが合併を果たし、その長所を引き継ぎながら事業を合理化していけるのかに注目はあつまる。
EUの承認はともかくハードウェアベンダー(Sun)とソフトウェアベンダー(Oracle)と言う、企業文化、習慣などがまったく違う買収でもあり、1+1が3や4になる可能性を秘めつつも、統合後の文化、風習に馴染めず優秀な人材が大量離脱するなど、1+1が2にすらならない懸念もなお残っている。

オラクルとの統合が、Sunの既存ソリューションや製品にとって、本文でIBMが掲げている”サンセット”になってしまうのか、”サンライズ”となるのか、今後も注視していきたい。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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