スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

陸首群氏:一部企業のオープンソースへの動機が不純であると痛烈批判

今回のもとネタはこちら
『陆首群痛批部分企业开源动机不纯』

【翻訳文】
陸首群氏の名は人々に2つの深い印象を与える:”中国情報化の父”と”情報分野の風清揚(※筆者注:武侠小説の登場人物)”。70歳の大ベテランとして、中国の情報やオープンソース業界の巨匠級の指導者,先駆者で依然としてオープンソースソフトウェアの発展と普及のため第一線を走り続けている。

0926陸
中国オープンソース推進連盟主席 陸首群氏

ここ数年の中国でのオープンソース推進で、どのような成功を納めただろうか?その発展の過程でどのような問題が起こったのであろうか?9月19日、世界フリーソフトウェアデー(SFD)の北京大学の拠点で、記者は幸いにも陸氏にインタビューすることができたので、上述の問題を掘り下げて見ていきたいと思う。

一部企業のオープンソースの動機は不純

オープンソースの海外での発展は現在非常に速く、Linux,Eclipse,Hibernate,Spring,Python,Ruby,MySQL或いは大小のオープンソース製品の発展は大いにソフトウェア開発という本業界の急速な発展を促進しているが、一方で中国国内のオープンソースの発展は停滞していることが非常に多い:Linuxオープンソースライセンスに違反する商用Linux開発ベンダーはオープンソースコミュニティから極度の反感をかっている。

国内のオープンソースの発展過程の中で起こった問題に話が及んだとき、陸氏は企業において見られる大きな2つの弊害をずばりと指摘した。

陸氏は、現在国内のいくつかの中小企業におけるオープンソースの動機は不純で、オープンソースの概念を全く理解しておらず、オープンソースの旗のもと、販売だけを考え、お金をとったら去ってしまうと指摘した。その他としてはいくつかの企業は基本的に長期的な計画がなく、投資も充分でなく、研究開発の量も充分でなく、政府の施しに依存しきってしまっている。

その次に、陸氏が理解しがたいことは、国内のいくつかの企業のオープンソースに対する態度は非常に冷淡で、海外のグローバル企業が国内のオープンソース活動に積極的に参加し盛り上がっているのとは非常に対照的であることだ。

もちろん国内企業の革新能力の向上が期待されるが、深い層での研究開発能力が不足しており、いくつかの企業或いは組織には移り気で派手好きな欠点がある。

中国オープンソース発展の3大変化

”概念が変化し、開発者の主体が変化したが、チームの変化は更に強力である”と陸氏は”3つの変化”を用いてここ数年の中国オープンソース発展の変化をまとめた。

数年前、中国人と中国人の間のオープンソース話は、考えられなかった!しかし今ではこの状況は変わっている。

数年前の中国オープンソースコミュニティは鳳毛麟角(筆者注:非常に希少であるという意味の成語)であって、海外の何人かのオープンソース専門家はよく”中国人は国際的なオープンソースコミュニティの消費者であり、貢献者ではない”と語っていた;ここ数年でこの状況に重大な変化が生じ、中国のオープンソースコミュニティは230強にも急増し、いくらかの若いボランティアが国際的なオープンソースコミュニティに貢献をしているが、現在でもまだ多くはない。

過去のオープンソース企業は数社の小さなLinuxディストリビューションに限られていたが、現在国内で開発,リリースされているオープンソースソフトウェアは、既にOSからデータベース,ミドルウェア,アプリケーションソフトウェア,組込みソフトウェア(例えば携帯,セットトップボックスなど)に拡大しており、いくつかの大企業(例えば華為,中興,金蝶など)もオープンソースチームに参加している。いくつかの大手ユーザー(例えば金融,通信など)も中国オープンソース推進連盟に参加しているので、中国のオープンソースチームは日増しに大きくなっている。

まとめの言葉

最後に陸氏は、フリーソフトウェアデーの活動を行う際の重要な点はフリー/オープンソースソフトウェア発展の良好な雰囲気を更に大きくしていくことにあると指摘した。陸氏は感慨深く、国内オープンソースソフトウェア開発設計のレベル向上は、大学生からの教育トレーニングが必要であると語った。近年では、国内の何百もの大学がLinux/OSSのカリキュラムを開設しているが、これは喜ばしい現象である。重要な点は学生の”着手能力”、初期は”プログラミング経験”の蓄積である。将来に革新を追求する膨大な数の若い学生に望みを託していきたい。


【書評】
中国オープンソース推進連盟主席で中国国内オープンソース業界の泰山級(※筆者注:すごい人物の比喩)の人物と称されている陸首群氏のインタビュー記事である(関連記事)。
陸氏は中国のオープンソースイベントにおいて基調講演を務めることが多いが、必ずと言って良いほど引用するのが、本文に指摘のあった”利用者、貢献者”を意識した言葉で、”2008年中国はオープンソースにおいて利用者から貢献者に変わった”と言う言葉である。その根拠としては、Linux Kernel 2.6.29では、11,232個の本バージョンのパッチ中、76人の中国人(全体数の6.85%)がコミュニティ向けに822個のパッチ(全パッチ数の7.2%)で貢献したこと、南京富士通南大ソフトウェアテクノロジーの開発者李沢帆氏がドライバー分野以外としては中国国内初のKernelメンテナーになったことなどをあげている。しかし、これは中国に限った話ではないが、アジアにおける”この定義”での貢献者の数は欧米に比べまだまだ少ないというのが現状であろう。

ただ、貢献という言葉が使われる際に、何かのツールを開発したり、パッチを出したりということで語られることが多いが、個人的にはそれだけが貢献ではないと考えている。ソフトウェアのおかしな挙動を開発者に報告すること、英語を中心とした資料しかないところを自国の言語に翻訳すること、企業としてオープンソースであげた収益を一部コミュニティに還元すること、これらは何も開発者でなくともできる立派な貢献と言えるのではないだろうか。

企業・団体として利益をあげていくのは当然のことであり、そこを批判するつもりはないが、オープンソースのサイクルは相互扶助と言うシステムで稼働している。利益の対価として自分たちのできる貢献を行っていくということは、中国だけが抱える問題ではないのではなかろうか。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

コメント

非公開コメント

記事配信サイト
当ブログの記事は下記サイトにも配信されています。

あなたの中国力をUP


アジアへの扉、サーチナ。"
Twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Translate these articles.
最新記事
Google Translate
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

熊猫

Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

リンク
RSSリンクの表示
人気ランキング
皆さんのクリックがモチベーションです(^^;)
検索フォーム
FC2カウンター
最新コメント
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。