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歴史回顧 : マイクロソフト/Linux発展のマイルストーン事象関連

今回のもとネタはこちら
『历史盘点:微软/Linux关系发展的里程碑事件』

【翻訳文】
7月21日のニュースで、マイクロソフトが昨日、GPLv2ライセンスの要件に基づいて、Linuxカーネル向けにデバイスドライバのコードを2万行分提供する歴史的な行動を取ったとあった。ここ数年間で、マイクロソフトのLinux及びオープンソースGPLライセンスに対する態度はかなり良くなってはいたが、マイクロソフトのこの行いは大変驚かされた。1998年にマイクロソフトのオープンソースLinuxに対する攻撃の内部文書が暴露されてからの、マイクロソフト/Linuxの関係の変化についていくつかのマイルストーンの事象を見てみたいと思う。

1998
マイクロソフトがLinuxを攻撃した内部の”ハローウィン文書”が暴露される。

2001
5月 ー マイクロソフト上級副社長のCraig Mundie氏が、GPLはいかなる使用もその機関の知的財産にとってある種の脅威であると発言。
6月 ー CEOのスティーブ・バルマー氏とMundie氏が、Linuxは”知的財産権を侵害する癌である”と発言。

2002
5月 ー マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏がシアトルでの政府首脳陣との会議上でGPLと反資本主義的な行為はイコールであると提言

2003
マイクロソフトが証拠を収集する活動を展開し、WindowsはLinuxより優位であることを証明したいと考える。この活動は2007年に終わりを告げた。

2004
11月 ー バルマー氏はWindowsはオープンソースに比べより良い知的財産権の保護を提供していると発言。

2005
9月 ー あるマイクロソフトのスタッフがオープンソースコミュニティの著名人Eric Raymond氏にメールを送り、氏がマイクロソフトの職位に興味がないかを問う。

2006
3月 ー マイクロソフトが再三にわたるオープンソースコミュニティの要求に応え、Port25を公開。
6月 ー マイクロソフトはCodeplexのホスティングを開始したが、これは開発者にネットワークストレージのサイトを提供した。
11月 ー マイクロソフトとNovellはLinuxとWindows間の相互運用性の問題におけるビジネスと技術提携を締結し、マサチューセッツ州ケンブリッジに相互運用性ラボを共同創設。

2007
5月 ー マイクロソフトがLinuxとオープンソースのコードが235個の特許を侵害していると発言。

2008
7月 ー マイクロソフトはApacheファウンデーションに対し10万米ドルを寄付し、Apacheファウンデーションのわずか3社のプラチナスポンサーのうちの1社となる(その他2社はYahooとGoogle)。
7月 ー マイクロソフトは初めてPHPに対しコードの貢献を行ったが、これはPHPのデータアクセス層のAD0dbをパッチとして提供したものである。

2009
7月 ー マイクロソフトはGPLv2ライセンス契約のもとLinuxカーネルにドライバプログラムのソースコードを提供。


【書評】
マイクロソフトのLinux/オープンソースへの態度の変化の履歴である。筆者自身、ちょうどこの列表の頃からオープンソースの業界に携わっているので、攻撃(FUD)=>柔軟・歩みより =>協調を肌で感じてきているが、それだけに今回の2万行のコード提供は驚きまではしなかったが、時代を感じた。自身の肌感覚でも2006年頃からマイクロソフトのLinux/オープンソースへの態度の変化を感じていたが、こうしてみてみるとやはり時期的にはあっているのであろう。
この中で印象に残っているのは、まずは2003年に行われたキャンペーン”Get the Fact”だが、本文のとおり2007年でキャンペーンは終わっており、”Get the Fact”の文言は消えているが、今でもページ自体は残っているようである(関連リンク)。これは反Linuxキャンペーンとして当初行われていたが、それに対する反論を検討したものである。
次はここには載っていないがSCOがIBMなどを相手取って起こした裁判も実は後ろでマイクロソフトが手を引いていると取り沙汰されていた件だ(関連記事)。現在、検索してもどうしても見つからないが、ビルゲイツ氏をダースベイダーになぞった風刺画がWebを席巻していたのもこの頃だったはずだ。
次は2006年11月のNovellとの提携で、提携自体は時代の中の流れと認識したのだが、まさかNovellのLinuxライセンスまで販売するようになるとは思わなかった(関連記事)。ちなみに両者の相互運用性に関する協業は今でも継続しており(関連リンク)、中国でも展開されている(関連記事)。
オープンソース関連との協業に関しては、PHPが全世界的に有名で中国でもComsenz社が運営するPHP Chinaとの提携が積極的に行われている(関連記事)。

このように時代とともに競争から協調へと変わってきたわけだが、それにしてもLinuxへのコード提供とは10年前には考えられなかったことである。しかし、オープンソース側に取ってみても何もマイクロソフトを叩く、排除することが目的ではなくユーザの利便性向上が目的なはずである。今回のマイクロソフトの歩みより(打算的なことがあったとしても)にまずは拍手を送りたい。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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