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IDC : 2009年は中国Linux発展のキーとなる年

今回のもとネタはこちら
『IDC:2009是中国Linux发展关键年』

【翻訳文】
IDCがリリースした最新レポート《中国Linux市場2009ー2013年予測と分析》(資料番号#CN321103S)によると、2008年の中国Linux市場全体の売上高は2,300万米ドルで、成長率は26%であったとのことだ。

技術が成熟するに伴い、ユーザーに取って、Linuxは一種のOSとして、間違いなく性能と安定性は完全なものになっていっている。Linuxベンダーも市場の推進拡大に努力を惜しまないので、中国市場でLinuxの受容と導入の割合は増加し続けている。

IDC中国ソフトウェア&サービスリサーチ部高級アナリストの刘宁蔚氏は次の通りに考えている : 2009年は中国Linux市場発展のキーとなる年で、経済危機でLinuxは更に多くの市場機会を得られる。ベンダーが好機をしっかりと掴むことができれば、ユーザーの関心と信頼を高められ、Linuxは新たな発展の段階に入れるだろう。IDCは、2009年から2013年の間、中国Linux OS全体市場販売額は23%の平均成長率を維持し急速に成長すると予測している。

2008年の中国Linux市場は失うものも得るものもあったと言える。市場はある程度下落するマクロ経済及び雪害,地震などの自然災害の影響を受けたため、いくつかの大規模プロジェクトの機会を失った ; しかし新たな成長ポイントも多く現れ、それにはベンダーがSI/ISVとの協業強化,業界向けアプリケーションの促進,Linux仮想化,ネットブックなどが含まれる。

Linux2009-2013

IDCは2008年の中国Linux市場で以下の通り重要な点を発見した :

Linux SOE(サーバOS)の業界分布から見ると、2008年、テレコム/メディア,金融,政府の業界がLinux SOE販売額に貢献した3大業界で、SOE市場全体で78.8%の収入をもたらした。注目に値するのは、国家の経済振興政策の施行にともなって、現時点で販売額の少ないいくつかの業界、例えば医療,交通,中小企業などが出てきているので、巨大な発展の潜在力を有していることだ。

政府の正規ライセンス化プロジェクトの減少はLinux COE(クライアントOS)の成長にある程度の影響を与え、そのためLinux COEベンダーは絶えず新たな成長ポイントを探している。まず、Linux COEのある程度のカスタマイズ、例えばシニアPC,農村PCは2008年から開始されたPCを地方へと言うプロジェクトで発展の機会が期待される。第2に、ネットブックの流行もLinux COE市場に期待をもたらした。これらの新興COE製品の平均価格は伝統的なCOEのOEM価格よりもはるかに高く、Linux COEの販売額成長にとってキーとなる促進作用である。

中国のLinuxベンダーは続々と2008年末に中国政府が施行した核高基重要援助プロジェクトおよび巨大な落札の可能性のため積極的に参加した。核高基プロジェクトはベンダーの適正と将来の産業促進計画を申請させる非常に厳格な要求を出し、そのため、落札した中国のベンダーは資金と産業化の両面で援助を受け取れた。それだけでなく、核高基プロジェクトはLinux産業全体にとっても重要な意義があり、それは更に多くの企業へのLinux推進及びLinux製品の技術とサービスのレベル向上に非常に役立った。

2008年、仮想化はIT市場のホットな話題となり、ユーザーの仮想化製品とソリューションへの許容度が大幅にあがった。Linuxベンダーも仮想化製品の研究開発と推進を強化した。特に経済危機の劣悪な環境下、Linuxの仮想化製品はその他主要な仮想化製品と比べて明らかに低コストの優位性を示した。現在、Linux仮想化製品は中国のいくらかのテレコム,政府,教育分野ユーザに適用され始め、これらの成功事例が更に多くの業界のユーザーにLinux仮想化製品が受け入れられるよう促進する模範となった。

近年では、ユーザーはLinuxプロジェクトの専門サービスをだんだんと重要視するようになってきた。特にハイエンドなテレコム或いは銀行ユーザーは、まさしく更に多くのキービジネスをLinux SOE上に導入し、システムの可用性と高い性能要求を保証する、Linuxベンダーが提供する専門的なサービスにだんだん多くの投資を行うようになった。それに応じて、Linuxベンダーも内部の力を修練し、自身のサービス提供能力を高めている。Linuxの専門的なサービスは徐々に重要視と認可をされ、これらはすべてLinuxプロジェクト実行の満足度向上を促進し、それによって企業へのLinux SOE適用推進を促進している。

全体として言えるのは、2008年下半期に急速に蔓延した世界経済危機がIT市場にとても大きな衝撃をもたらし、経済が冷え込む劣悪な環境下のなか、Linux製品の低コストの優位性はますますはっきりと示され、更に多くの関心と人気を獲得したと言うことだ。加えて、中国政府は既に4億元もの景気刺激対策および十大産業振興計画を出しているので、Linuxにとって交通,医療,製造などの伝統的な業界での促進のとても大きな推進作用となるだろう。そのためIDCは、今後数年間で中国のLinux市場は更なる潜在力が発掘され、急速な成長を維持していくと考えている。


【書評】
IDCのリサーチによると中国の2008年Linux市場は2,300万ドル(≒21億9千万円)で、成長率は26%とのことである。これは、以前お伝えしたCCIDコンサルティングが出した2億1360万元(≒29億7千万)とは近いが(関連記事)、中国OSS推進連盟の陸主席のコラムで出ている3億2,324万元(≒46億5千万円)とは大きくかけ離れている(関連記事)。これは以前にも書いたとおり、調査会社の性格(厳密かドンブリか、保守的か攻撃的か)などにも左右されるのと、販売額に含める範囲にもばらつきがあるのだろう。

さて、今回のレポートに戻ると2年前のIDCのレポートでは2006年の中国Linux市場は1,450万ドルとある(関連記事)。今回の2007→2008年の成長率が26%だとすると、2006→2007年の成長率は20%程度と計算されるので、後半の景気減速の中でも着実に成長していた事がわかる。

また分野別に見ると、Linuxサーバー市場でのテレコム/メディア,金融,政府の3業界で78.8%を占めるなど活況を呈している。確かに知人のLinux関連ベンダーに聞いたときも彼らはテレコム及び金融をメインターゲットにしていた。ただ、本文にもあるとおり、2009年以降は同業種であると既存のベンダーがガッチリと入り込んでいるであろうから、それ以外の分野、特に中小企業が特に狙い目と考える。正規ライセンス化の動きが弱まりつつあると本文にはあるが、マイクロソフトも違法コピー版対策に躍起になっているし(関連記事)、政府も海外からの評判もあり(関連記事)手をこまねいている訳には行かないであろう。では、正規ライセンスにとなると現在Windows Serverの違法コピー版を使っている企業も(感情的な部分もあり)Linuxに多く流れてくるだろう。

いずれにしても今後5年20%超の平均成長率を誇る(ここの数値は各社とも近い)、Linux市場はまだまだ底を見せていない。2009年、Linux市場の成長とともにどのような新興企業が出てくるのかも要注目である。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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日本のLinuxソフトベンダ、ハードベンダとして中国市場に貢献できる予知はあるでしょうか?。日本の高品質(・高価格)は必要ない?
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日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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