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中国科学院 龍芯の戦略失敗における質疑に回答

今回のもとネタはこちら
『中科院回应龙芯自主战略失败质疑』

【翻訳文】
著名なプロセッサアーキテクチャの米国企業ミップス(MIPS)社は数日前にニュースをリリースし、龍芯の研究開発をしている中国科学院コンピュータセンターがMIPSアーキテクチャのライセンスを獲得したことを伝えた。中国科学院コンピュータセンター所長の李国杰院士,龍芯研究チーム長の胡伟武氏は昨日関連する質疑に応え、龍芯の研究開発はすべて独自のもので、コア技術は外部の制限を受けず、MIPSアーキテクチャのライセンスを購入したことは龍芯の自主的財産権には何の影響ないもないと語った。

”このアーキテクチャライセンスはオープンな命令系統で、現在の大学内にも教材として全てある。”、と李国杰氏は語り、このライセンスを購入した後も依然としてプロセッサコアは自主的に設計する必要がある。彼は似た例と比較して、チップを英語で書かれた文書で設計する場合、英語の26個のアルファベットを別の書き方に変えても、依然として文書の権利は著作者にあるので、アルファベットの表示形式はこの命令系統にあたると語った。したがって、この命令系統を利用することは龍芯が自主的財産権をもたないチップになるという意味にはならない。

胡伟武氏は、現在のライセンスモデルは制御可能なモデルで、コア技術は外部の制限を受けず、”我々は任意の製品を設計し、任意でアップグレードできる。”と語った。彼は、中国科学院が獲得したMIPSは永続的で、各種CPUチップを独自設計でき、国内外のチップ生産企業に流通し、性能も継続してアップグレードでき、今後も龍芯の発展がMIPS社の問題に影響を受けることはないと語った。

胡伟武氏は、今回のMIPSアーキテクチャライセンスの購入は主に龍芯の市場拡大を考えた上でのことで、今後龍芯チップ上にMIPSの商標が入れられ、MIPS社のサービスを受けられるので、龍芯の市場の大規模化にとっては非常に有用であると明かした。彼は、Linux及びWinCEを含むOSがMIPSの命令系統をサポートしており、MIPSのアプリケーションソフトウェアも非常に豊富なので、これは龍芯が広範なプラットフォームに応用できるようになることを意味しており、したがってライセンスの購入は龍芯が市場に浸透していく時間を短縮してくれると語った。

龍芯について

龍芯は中国科学院コンピュータセンターが研究開発する自主的知的財産権を持つ中央演算処理装置(CPU)である。2001年以来、龍芯のプロジェクトチームはプロセッサの研究製造で重要な成果をあげてきた : あいついで龍芯1号,龍芯2号,龍芯2号を増強したプロセッサを研究製造し、現在はマルチコアチップの龍芯3号の研究製造に入っている。”龍芯”の誕生は業界関係者から民族科学技術産業化の道におけるマイルストーンであると称えられた。”龍芯”CPUの研究製造,ビジネス化の成功への合言葉は中国が海外企業のCPUにおける独占を打破する、である。


【書評】
龍芯は当Blogでも幾度となく取り上げたが(関連記事)、6月17日に龍芯がMIPS社からライセンスを供与するというニュースが流れ(関連記事)、業界内で様々な噂が飛び交った。今回はMIPS社からライセンスを購入するということは自主的開発を諦め、すなわち龍芯プロジェクトその物が失敗であったという記事への回答である(関連記事)。
龍芯自体はまだまだ発展途上であると言う意見は以前の記事でも取り上げたが(関連記事)、インテル(1968年設立)、AMD(1969年設立)ともに40年の歴史を経て技術を蓄積してきたのであるから、まだ初めて10年経たないプロジェクトを失敗と論じるのも、他の力を借りるようになったから失敗と論じることにも違和感を覚える(後者に関しては政府がしきりに”自主的知的財産権”と言っていることへの評論であることも理解している)。
確かに、現時点では政府が躍起になって中国国内で需要喚起を行っていく話ししか耳に入ってこないが(関連記事)、龍芯の開発を諦めた訳ではないのだから、しばらくは事態の経過を見守るのが妥当であろう。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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