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《白書》 : SaaSには4種類の典型的な応用モデルが備わっている

今回のもとネタはこちら
『《白皮书》:SaaS具有四种典型应用模式』

【翻訳文】
2009年3月30日、中企開源信息技術有限公司(略称 中企開源)は北京にて長風連盟と共同で《長風連盟ソフトウェアサービス運営推進戦略白書》(SaaS白書)を正式に発表した。この白書には長風連盟およびコア企業のSaaSの認知度, 理解, 推進状況が簡潔且つ客観的に書かれており、中国ソフトウェア産業において更に良いソフトウェアサービスモデルに大きな発展をもたらせるため, ソフトウェア産業の構造の全面調整の促進, 産業全体のブレークスルーと向上の実現に大変参考となり大きな価値を提供する。

《白書》の分析が示しているのは、現在のSaaSモデル下の典型的な適用状況、SaaSアプリケーションに対する制御の強さの違い、総合的な運用の観点から4種類の典型的なモデルが存在すると言うことだ :

(1)”専門店”モデル(封鎖型、完全制御モデル)
”専門店”モデルでは、ソフトウェアサービスの運用を支えるプラットフォームはソフトウェアサービスの実行段階で完全な制御機能を提供する。ソフトウェアアプリケーションの動作は完全にプラットフォームによって管理され、管理モデルはオープン管理方式と専用管理方式に分けられる。オープン管理方式は運用を支えるプラットフォームがインターネット上で運用され、ユーザーは企業の外部ネットワークからアクセスできる。専用管理方式は運用を支えるプラットフォームが企業内部の専用ネットワークの中にあり、外部ネットワークからはアクセスできないが、これは通常セキュリティ保証の観点からである。その他、この種のソフトウェアサービスの運用を支えるプラットフォームは外部にインターフェースを開放していないため、第三者がプラットフォームの機能とデータを利用してサードパーティのアプリケーションを追加する方法はない。

このモデルの利点は次のとおり : ユーザーがアプリケーションの運用維持をする必要がなく、アプリケーションはプラットフォームにより完全制御され、資源の配置と管理が充分に最適化される。

(2)”仲介店”モデル(開放型、接続および管理制御モデル)
このモデルでは、ソフトウェアサービスの運用を支えるプラットフォームは必ずしもアプリケーションの動作を支えている訳ではなく、ネットワーク化されたアプリケーションへの接続, ユーザー情報管理, 費用計算などの基本的な機能を提供している。これらの機能はソフトウェアサービスを支えるプラットフォームの外部に開放提供されるインターフェースを通して、第三者がこれらのインターフェースを利用し対応する機能を開発でき、更に多くのアプリケーションソフトウェアを構築し、そのインターフェースから接続するか、あるいはネットワークアプリケーションの費用計算に利用される。

このモデルの利点は次のとおり : ユーザーがアプリケーションの運用維持をする必要がなく、運営ベンダーは固有のブランドを頼りに迅速にソフトウェアサービスの分野に参入でき、る更に多くの自己運用でき業界をリードするソフトウェアベンダーはサービス市場に参入できる。

(3)”スーパーマーケット”モデル(開放型、完全制御モデル)
このモデルでは、ソフトウェアサービスの運用を支えるプラットフォームは対外的に開放されており、外部に提供しているアプリケーションインターフェースを通して基本的なサービス及び業務サービスを提供し、第三者が一定の範囲内でプラグインを開発したりアプリケーションのカスタマイズやサービスの統合などが行えるようにしている。このモデルでは、プラットフォームはアプリケーションに対し完全な制御能力を備えている。そのため、このモデルはシステムに対してマルチユーザー, 配置性, 拡張性, 可用性および信頼性の要求が高い。

(4)”Mall”モデル(開放型、非完全制御モデル)
このモデルでは、ソフトウェアサービスの運用を支えるプラットフォームは対外的に開放されており、第三者はプラットフォームを利用して提供される基本的なサービスに新しいネットワークアプリケーションを開発できる。”完全制御”モデルのソフトウェアサービスを支えるプラットフォームとは異なり、このモデルのプラットフォームはネットワークアプリケーションの実行は制御するが、部分的な管理であり、ネットワークアプリケーションを完全には管理できないので、サードパーティ開発ベンダーに大きな制御権を与えることになる。例えば、ネットワークアプリケーションの名前, 価格, ユーザー権限, アクセス規則などの重要な内容を制御できる。

このモデルで運用を支えるプラットフォームも基本サービス, アプリケーション開発環境及び更に多くの保障された機能を提供する。このモデルはプラットフォームに対する汎用性の要求が高く、ストレージとコンピュータリソースや仮想化能力への要求も高い。


【書評】
SaaSを主に運用ポリシーによって、4種類に定義している。現在あるサービスをそれぞれのタイプ例として列挙してくれていればもっと親切なのだが、白書本文にはそれが書かれているのかもしれない。(1)の完全クローズド型は限定的な利用に留まり、(2)~(4)が主流となっていると思うが、これは提供されるサービスの要求セキュリティ、サービス対象者の範囲などに左右されるのであろう。筆者のイメージでは、Sales Forceは(2)でAmazon EC2/S3あたりが(4)に該当すると考える。また、(4)はSaaSと言うよりもPaaSの意味合いも強いかもしれない。いずれにしても(4)を提供するベンダーが増えていくだろうが、SaaSは(現時点の)強者だけが生き残る世界になっていく予感がしている。

テーマ : 中国ビジネス
ジャンル : ビジネス

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Author:熊猫
日本のIT業界に16年の経験、Linuxに代表されるオープンソースの業界には10年の経験を有する。特に日本のオープンソース業界では、その黎明期である2000年前後から、マーケティング,アライアンス職として、ビジネス企画・推進からパートナーとの協業モデルの構築などに従事。
2008年3月からは中国に渡り、オープンソース関連企業上海支社設立に従事。2009年7月からは独立し、中国安徽省馬鞍山市において、オープンソース専門企業の安徽開源軟件有限公司を設立。
現在も中国でLinux/OSS業界における日中の架け橋となるべく公私に渡り奮闘中。

Twitter => http://twitter.com/osschina

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